社会保険労務士とは
- 企業発展の鍵を握る
人材活用のスペシャリスト -
企業の健全な発展には、より良い人材の確保が不可欠であり、多くの企業では人事計画・賃金体系の見直し、教育カリキュラムの作成など、労働環境の整備に真剣に取り組んでいます。
こうした時代の中で今後ますます活躍が期待されているのが、社会保険労務士です。労働・社会保険などの書類作成業務から、さまざまな相談に応じる労務コンサルティング業務まで、その仕事内容はますます多岐にわたっています。
社会保険労務士の主な仕事
申請書の作成・提出手続き代行
労働社会保険諸法令に基づき、行政機関に提出するさまざまな申請書や届出書などの書類作成や提出の代行を行います。
会社が従業員を雇入れしたとき、ハローワークに雇用保険加入手続きを事業主に代わって行います。
事業所に備えつける帳簿書類の作成
法令によって事業所内に備えつけることが義務づけられている帳簿書類(賃金台帳や労働者名簿など)の作成を行います。
賃金台帳、労働者名簿等の作成、又就業規則の作成を事業主に代わって行い、役所に提出(10人以上の労働者を使用する事業主の場合)。
労働管理全般のコンサルティング業務
賃金管理や人事考課、労働時間、職場の安全・衛生管理などの労務管理全般について、適切な指導やアドバイスを行います。社会保険労務士の活躍がもっとも期待される分野です。
銀行等で開かれる、年金相談会で年金に関する問題について相談にのり、指導する。
「申請書の作成・提出手続き代行」や「事業所に備えつける帳簿書類の作成」業務は、独占業務です。社労士の資格が無いものが、他人の求めに応じ、報酬を得てこれらの業務を行うことは法律で禁止されています。
- 社会保険労務士の魅力
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「社会保険労務士」は「社会保険」+「労務士」。実は「厚生省」と「労働省」が合体するおよそ30年前に、当時の厚生省管轄の資格と労働省管轄の資格が合体した、とても進歩的な資格なのです。
「社労士」になるには、開業社労士と勤務社労士という2つ方法があります。この点が幅広く人気がある理由のひとつです。また、このような方々に適した資格です。
■社会保険労務士として"独立"をお考えの方
社会保険や労働保険の手続に加え、人材活用のコンサルタントとしての役割が拡大しています。専門家不足の現状は、独立開業の好機です。
■労務や人事の仕事に携わっている方
時代の変化に応じた人事制度、就業規則や賃金規定の見直し、福利厚生の充実など、企業内で労務や人事の仕事に携わっている方にはとても役立ちます。
■定年後の豊かな生活設計をお考えの方
社会保険労務士の資格は一生有効で、定期的な更新は不要。一度取得すれば、定年後に再就職したり、登録して開業したりと幅広い選択肢が広がるため、定年後の人生をより豊かにしてくれる大きな資産となります。
■有利な"就職・転職"を目指す方
社会保険や労務管理の業務は専門性が高いため資格取得者はスペシャリストとして高く評価されます。
このため、就職や転職において有利になるでしょう。■金融関係にお勤めの方
高齢化社会を迎えて年金制度はますます複雑に。金融機関では、年金運用のアドバイスができれば新規顧客獲得のチャンス。資格所得者は貴重な存在となっています。